県高P連会報

県高P連会報 第37号

第37号もくじ

1 会長あいさつ

2 令和2年度福島県高等学校PTA連合会総会(書面会議)及び第70回会津大会報告

3 令和2年度東北地区高P連総会(書面会議)及び第69回東北地区高P連秋田大会報告

4 第70回全国高P連島根大会について

5 令和2年度県高P連顕彰受賞者

6 県教育長への要望活動

7 各委員会報告

8 各地区高P連活動報告(各地区会長)

9 栄光を称えて

 

1 会長あいさつ

                   「子供たちの未来のために」
                                    福島県高等学校PTA連合会 会長 黒森 陽一
 
本年度、会長を仰せつかりました黒森陽一です。社会情勢をふまえて平成23年度東日本大震災時以来の書面決議という異例の総会で皆さんのご協力のお蔭をもちまして選任されました。改めて感謝申し上げます。
 東日本大震災から10年年目となる今年度は、福島の復興をアピールする絶好の機会となることを期待していた方々が大勢いたかと思いますが、新型コロナ感染症の影目となる今年度は、福島の復興をアピールする絶好の機会となることを期待していた方々が大勢いたかと思いますが、新型コロナ感染症の影響で出鼻を挫かれた形となってしまいました。当会の活動も、県大会をはじめ多くの会議が中止または書面決議となり、必要最低限の役員会のみを開催している状況です。

 子供たちの学校生活を振り返りますと、新入生にとっては、入学後間もなく休校となり、高校生活に馴染むまで時間を要したことと思います。様々な学校行事が自粛や中止、特に高校生活最大の行事といっても過言ではない修学旅行の中止や縮小の話を耳にすると、保護者の一人として胸が締め付けられる思いでした。また、大学入試制度の改革への対応の難しさ、経済状況の悪化による就職困難、「新しい生活様式」を基本とした生活の中での不安やストレスなどの問題が山積しています。そんな中、先生方が知恵を絞り、細心の注意を払い学校生活を守って下さったお蔭で大きなクラスターの発生もなく、安心安全な学校行事をできる限り行っていただいたことに深く感謝申し上げます。
 まだまだ、予断を許さない状況の中、子供たちの進路は、就職、専門学校、大学等、多岐にわたりますが、学校と家庭が連携しながら、子供たちの明るい未来を創っていくという基本姿勢を変えることなく、皆さんで子供たちを支えていきたいと思いますので、今後ともご協力よろしくお願いします。


県高P連会長 黒森陽一氏

 

2 令和2年度県高P連総会及び会津大会報告

(1)令和2年度福島県高等学校PTA連合会総会 
 5月28日(木)~29日(金)芦ノ牧温泉大川荘で開催の予定でしたが、コロナ感染症の拡大予防のため中止となり、県高P連加盟各単Pに総会資料を送付しての書面による総会となりました。承認・決定された事項は以下の通りです。詳細は、各校に配付された総会資料をご覧ください。

1 令和元年度事業報告  ※生徒表彰については総会資料参照
2 令和元年度会計決算報告並びに監査報告
3 令和2年度事業計画
4 令和2年度収支予算
5 令和2年度役員・専門委員の選任及び顧問の推戴並びに派遣役員の選出
  本年度の県連役員のみ紹介します

    会長  黒森 陽一(福島)
    副会長 竹田 真二(福島 校長)
        加藤 潤一(梁川) 
        菅野  貴(安積黎明)
        樋口 真史(会津学鳳) 
        鈴木 康弘(磐城桜が丘)
        半谷 修一(相馬)
    監事  渡部 正人(猪苗代)
        根本 克頼(磐城)
    顧問  誉田 憲孝(福島 前会長)

6 会則・諸規程の改正
  県高等学校PTA連合会顕彰規程の一部改正
   平成31年4月に開校したふたば未来学園中学校・高等学校が開校しましたが、同校の保護者と教師の会は中高一体の組織で
   中学校の保護者・教師も県高P連に加入することとなったため、中学生が対象として含まれるように改正されました。

(2)第70回福島県高等学校PTA連合会会津大会について
  会津若松市芦ノ牧温泉大川荘を会場とし、大会テーマ「変革の時代にたくましく生きる~未来に翔ける鳳のように」を掲げて、
 開催準備を進めてきましたが、コロナ感染症の拡大を受けて中止となりました。県連事務局とともに1日開催案も含めて検討して
 いましたが、感染症予防のためにはやむを得ないとの判断を下しました。ご協力いただいた大川荘様をはじめ、関係各位に多大な
 ご心配・ご迷惑をおかけいたしました。紙面をお借りして深く感謝申し上げます。    

         

 

3 東北高P連総会及び秋田大会報告

(1)東北地区高等学校PTA連合会総会
   6月10日(水)に山形市ホテルキャッスル山形で開催の予定でしたが、書面会議となりました。その中から、東北高P連
  顕彰者と東北地区高P連広報紙コンクールの結果について紹介いたします。

  東北地区高等学校PTA連合会顕彰者(福島県)
   表彰状贈呈者 大川勝正(磐城 県連副会長)    
   感謝状贈呈者 誉田憲孝(福島 県連会長)
          大石みどり(福島工 県連副会長)
          戸井田 聡(塙工 県連副会長)
          髙野 幸代(小高産技 県連副会長)

  東北高P連広報紙コンクール
   最優秀賞   青森工業高校
   優秀賞    川俣高校、喜多方桐桜高校 ➔最優秀賞・優秀賞は全国大会出展
   委員長特別賞 保原高校 

(2)第69回東北地区高等学校PTA連合会秋田大会
   7月2日(木)~3日(金)に秋田市秋田キャッスルホテル・秋田市文化会館で開催予定でしたが中止となりました。
  令和3年度の第70回青森大会についても、令和3年1月8日にオンラインで開催された東北地区理事・総務委員会において
  大会中止・書面での開催を検討することになりました。

4 第70回全国高P連島根大会について

 8月20日(木)~21日(金)島根県のくにびきメッセ・島根県民会館などを会場として「ご縁づくり」~いいご縁をつなごう
世界へ、未来の子どもたちへ~というテーマで開催予定でしたが、コロナ感染症予防のため中止となりました。準備万端で用意していたとのことで令和3年度に延期して開催する予定です。いいご縁がつながるよう、開催できることをお祈りいたします。
 
なお、次の方々(団体)が第70回全国高P連島根大会会長表彰者となりました。
  (令和元年度所属校) (氏名 敬称略)    (功績)
   福島高等学校      誉田 憲孝   福島県高P連会長、東北高P連副会長
   福島工業高等学校    同左PTA   PTA活動の活性化(第69回福島県高P連福島大会実行委員会)

5 令和2年度県高P連顕彰者

顕彰規程第3条による感謝状贈呈者  ※敬称略

 (R元年度所属校)    (氏 名)   (役職名)
  福島高等学校      誉田 憲孝    会長
  福島工業高等学校    大石みどり    副会長(県北地区会長、調査広報委員長)
    〃         松本 明倫    理事(県北地区事務局校校長)
    〃         齋藤 和巳    理事(県北地区事務局長)
  梁川高等学校      佐藤 賢二    理事(進路対策副委員長)
  福島西高等学校     渡邉 健児    監事
  塙工業高等学校     戸井田 聡    副会長(県南地区会長、進路対策委員長)
    〃         高橋 文彦    理事(県南地区事務局校校長)
    〃         潮地 勝仁    理事(県南地区事務局長)
  安積黎明高等学校    舟橋 俊介    理事(調査広報副委員長)
    〃         神田 亮一    理事
  若松商業高等学校    樋野 利幸    理事(進路対策副委員長)
    〃         寺田 昌弘    理事
  会津工業高等学校    室井 勝雄    監事
  磐城高等学校      大川 勝正    副会長(いわき地区会長、健全育成副委員長)
    〃         阿部 武彦    理事(いわき地区事務局校校長)
    〃         小野澤義孝    理事(いわき地区事務局長)
  磐城桜が丘高等学校   近藤 亜希    理事
  小高産業技術高等学校  髙野 幸代    副会長(相双地区会長、健全育成委員長)
    〃         鈴木  稔    理事(相双地区事務局校校長)
    〃         湯澤佳奈子    理事(相双地区事務局長)
  相馬高等学校      渡邉 友行    理事(進路対策副委員長)

6 県教育長への要望活動

 9月8日(火)、黒森陽一会長をはじめ副会長5名が県庁を訪れ、鈴木純一教育長に要望書を手渡し懇談を行いました。オンライン授業のための学校および家庭におけるICT環境の整備、日程や内容の大幅な変更が必至の就職・進学の指導、子どもたちの心理的な不安へのケア、家計急変があっても就学・進学が可能となる経済的支援等に重点をおいた要望内容となりました。            ※要望活動の詳細については、県高P連HPに掲載されていますのでご覧ください。

7 各委員会活動について

(1)総務委員会 (県事務局長 大和田 修)

 総務委員会は会長、副会長と県及び地区会の事務局担当者で構成されますが、本年度は他の委員会同様、委員が集まっての会議は一度も開催できませんでした。会議を予定していた5月初旬、7月下旬、そして1月下旬は、いずれも新型コロナウイルスの第1波、第2波、第3波の感染拡大と時期が重なるという不運にも見舞われ、開催を見合わせざるを得ない状況でした。
 ただし、総会をはじめ理事会等も書面会議となる中、本会運営の重要な部分、特にコロナ禍というこれまでにない状況への対応については、人数を限っても対面での話し合いが必要との考えから、7月7日、9月8日の2回、県青少年会館において、会則等にはない「正副会長会議」という変則的な形での会合を開催しました。
 この中では、非常時における大会・会議等の開催判断、会員が集まることができない状況での各種活動の方法について検討するとともに、予算の大幅な支出減に伴う会費の返還、県教委への要望活動(9月に実施)において、オンライン授業等の実施に係るICT環境の早急な整備を求めることなどを決定しました。それと同時に、顔を合わせて話をすることの大切さを改めて実感することができました。
 本年度のような状況が続くと、文書によるやりとりだけでも運営できるのでは、あるいはこの活動はやらなくてもよいのでは、というようなそもそも論が出てくるのも常ではありますが、このような時こそ、会員の皆様がそして各単P、地区会等でも、組織や活動の意義を問い直したり、人々が集い交流を図ることで生まれるものに思いを致す機会となることを願っているところです。

(2)健全育成委員会(委員長 安積黎明高校会長 菅野 貴)

 今年度の委員会の主な活動内容は、東北地区高P連健全育成員会の取り組みとして「登校時一声運動・マナーアップ運動」と本県独自の活動である「善行賞表彰」です。登校時一声運動は単P独自の地域性を活かした活動をし、善行賞は例年通りに行い、且つ懸案となっている表彰基準の見直しについて議論をする予定でした。
 しかし新型コロナウイルス感染症防止の為、登校時一声運動を自粛する単Pが多い現状でした。善行賞表彰については学校数19校、団体数2団体、個人数39人の候補数がありました。本来であれば委員会を経て表彰団体を決定しますが、本年は委員が集まる事が不可能である為、各地区から推薦された団体を表彰したいと考えております。また、表彰基準についても検討する機会がないので、次年度以降に改めて協議する事とします。
 このような状況の中でも高校生の健全育成を育み、地域や学校に励みになる善行・社会奉仕があった事を、今後を生き抜く高校生の必ず大きな希望となると信じています。この様な今年度となりましたが、活動にあたりご協力いただいた各単P、県高P連健全育成員会の皆様に深く感謝申し上げます。

(3)進路対策委員会(委員長 相馬高校会長 半谷修一)

 今年度の進路対策委員会は、新型コロナウイルス感染拡大予防のため、東北高P連令和2年度総会、県進路対策委員会の開催はできませんでした。各地区の専門委員会においても、感染状況を勘案しながらの活動となり、統一的な活動や情報の共有が叶いませんでした。そこで今回はPTA会長や保護者、先生からいただいた声を報告いたします。
 多くいただいたのは、新型コロナウイルス感染症の影響からオープンキャンパスの参加ができず、大学や専門学校の実際の雰囲気を感じる機会のないまま、進学先を決定しなければならず、生徒、保護者だけでなく先生も不安を感じた点、就職模擬面接の実施など感染症対策を行い実施したものの、コロナ禍で採用状況がどのように変化していくか不安など、どれも新型コロナウイルスに関連した内容でした。今後、高校生の進路希望実現のためには、コロナ禍を前提に正確な情報収集や発信、オンライン面談などの対策を進め、生徒の不安を取り除く活動が求められていると強く感じました。

(4)調査広報委員会(委員長 会津学鳳高校会長 樋口真史)

 例年通りにPTA広報紙コンクールを実施しました。1月22日(金)に予定していた委員会が中止となったため、県代表選考は各地区代表校広報紙を各審査員に送付しての審査となりました。各地区代表校と県代表に選考された3校は以下の通りです。
 なお、今回の外部審査員は福島民報社編集委員石井賢二様に依頼しました。石井様からは、参加したすべての広報紙への的確な講評もいただきました。

  各地区代表校  県北地区  …  川俣     福島商業    福島南
          県南地区  …  安積     郡山北工業   光南
          会津地区  …  若松商業   喜多方桐桜   会津農林
          相双地区  …  原町     ふたば未来   相馬
          いわき地区 …  いわき海星  磐城桜が丘   平工業

  県代表校    川俣高校(川高PTA会報第101号)
          喜多方桐桜高校(絆 第20号)
          福島商業高校(志乃ぶ野第64号)   ➔代表3紙は東北地区高P連広報紙コンクールに出展

  東北地区コンクール(各県3校  計18校出展)
          川俣高校➔最優秀賞  喜多方桐桜高校➔優秀賞  福島商業高校➔優良賞
   ※3校ともかなり高い評価を受けました。各県2校が全国大会出展ということで、川俣高校と喜多方桐桜高校の広報紙が
    全国大会出展となりました。

8 各地区高P連活動について

(1)県北地区  (会長 梁川高校 加藤潤一)

 令和2年度は、新型コロナウイルスの影響で各校の春のPTA総会、5月の県北地区の総会は書面での審議となりました。例年総会で行われる新旧役員の挨拶や顔合わせが行われず残念で、不安なスタートでした。
 そのような中、各専門委員会の研修会開催も縮小、中止を余儀なくされました。それでも何とか実施がかなったものについては、PTA役員、担当の先生方が力を合わせ、コロナウイルス対策を徹底した上で行っており、関係の皆様方のご尽力に深く感謝申し上げます。県北地区高等学校PTA連合会進路対策委員会の進学小委員会並びに就職小委員会研修会は、9月12日(土)、福島県青少年会館で、午前中に2つ続けて開催されました。大学入試の大きな変化やコロナ禍の中の就職など、進路情報が欲しいということもあり、業者や企業の方を招いた「進学」「就職」の講演会はともに多くの参加者を得て、熱心に聞き入る姿が見られました。また12月16日(水)には、福島市市民会館にて県北地区調査広報紙コンクールが開催され、学校行事の中止や編集会議のやりくりも大変な年でしたが、各校の力作が集まりました。
 集まる機会は激減しましたが、今後もPTA活動の意義を見失うことなく、子どもたちの学びの環境をより良いものとするために、学校と家庭の連携に力を尽くしていきたいと考えております。

 


県北地区高P連進路対策委員会

県北地区PTA広報紙コンクール

 

(2)県南地区  (会長 安積黎明高校 菅野 貴)

 今年度の県南地区の活動は、新型コロナウイルス感染症予防の為、各高P連団体の諸会議が軒並み中止になる中、県南地区の運営も非常に困難でした。5月に予定した第1回役員会、専門委員会を中止となり、コロナ情勢を鑑みながら、漸く9月11日に安積黎明高校で第2回役員会を開催できました。第2回役員会では例年県南地区が11月頃に開催しております、「県南地区高等学校PTA連合会 研修会・専門委員会」の開催の是非を協議したところ、規模を縮小しプログラムを時短で開催する事が決定しました。その後、各専門委員会での現在可能な限りの活動している現状報告をしました。
 迎えた11月19日、ビックパレットふくしまにて「令和2年度 県南地区高等学校PTA連合会 研修会・専門委員会」を開催しました。第3回役員を経て全体会を行い、来賓として県高P連黒森会長よりご挨拶を頂戴しました。研修会では福島県立医科大学教授 福島県感染症対策アドバイザー 金光 敬二 氏から、「新型コロナ感染症対策の現状について」のご講演を頂きました。その後各専門委員会を行い、各委員同士の現状確認及び、調査広報委員会においては 福島民報社編集局整理部副部長 江花 潤 氏 を指導助言者として「広報誌コンクール」を実施しました。一方、教育懇談会は諸々の問題により開催中止としました。時短ではありましたが、この研修会で得た物を少しでも各単位PTAでお役立て頂いて、よりよい青少年教育の一助となれば幸いです。
 最後に、本年度のこのような現状の中、県南地区の中で開催できたことを非常に嬉しく思うと共に、ご協力と同意をしてくださいました県南地区単位PTAの皆様、運営に携わったすべての方々に心から感謝申し上げます。 


(3)会津地区  (会長 会津学鳳高校 樋口真史)

 今年度の活動はおそらく他の地域と同様に、催しや委員会等ほぼできなかったのが現状でした。そろそろ皆さんと顔合わせが出来るかと思うと新型コロナウィルス第2波第3波が来てしまい集まれず…本当に自粛の一年間というのが第一の感想です。
 そんな中、第2と第3波の間の11月13日に全会津地区研修会保護者向けセミナーを福島県若年者生活基盤支援事業と共催で実施し、キャリアコンサルタント今泉理恵先生によるご講演と会津地区の企業経営者や採用担当者の方々によるパネルディスカッションを行いました。グローバル化・デジタル化が進み、変化に富む世の中において、今後変わる仕事・なくなる仕事・残る仕事に対して、子供達を最もよく知る人物として保護者がどうアドバイスしていくのか、といった内容がメインでした。私達も未経験の困難な時代ではありますが、一寸先は闇ではなく、一寸先にどのような出来事が起こっても自ら考えて行動できるような大人に育ってくれることを意識して、自立・自律を促す子育てをしていきたいと感じました。
 また、県大会・東北大会・全国大会や県役員会などさまざまな活動が中止となり約40万円の剰余金があったため、会津地区高P連加盟19校に消毒液を寄贈いたしました。感染症予防の一助になれば幸いです。 


全会津高P連研修会

 

(4)いわき地区  (会長 磐城桜が丘高校 鈴木康弘)

 今年度のいわき地区高P連の活動は新型コロナウイルスの影響の為、殆どの事業活動がかなり縮小され制限された状況での活動でした。事業自体の中止、人数制限や時間短縮など感染対策を講じた上での事業活動、全てに前例がなく、手探りで今までとは異なったスタイルを取るなど、いかに人数が集まる事なく効果的に事業を遂行するか、尚且つ安心安全を重視した活動となりました。その為、連携を通したスケールメリットが出来る市連Pの事業活動よりも各単P事のミニマムな活動を重視し、大きな事業がない代わりに互いの情報交換を頻繁に行い各学校の実情に応じた単P活動に委ねる形となりました。
 そのような制限された状況の中でも健全育成委員会における「朝のあいさつ運動」はJR各駅に保護者が参加し実施しました。参加した方々からは生徒の明るい挨拶や、保護者間同士、保護者と教員同士の情報交換の場としてコロナ禍の中でも大切な場だったという意見が寄せられました。
 いずれコロナが収束に向かうにしても、今後例年通りのPTA活動が出来るかどうかが問われると思います。きっと今年度の活動はこれから始まる新しいスタイルでのPTA活動の最初の一歩です。次年度は今年度の経験を活かし更なる充実した事業活動がなされる事を期待します。


(5)相双地区  (会長 相馬高校 半谷修一)

 相双地区のPTA活動は、8月27日に相双地区PTA連合会第1回役員会・専門委員会を開催しました。各専門委員会に分かれて各高校の取り組みや現状を話し合い、議論の多くが新型コロナウイルス感染症の影響でした。PTA組織運営に関しては、総会や役員会ができずPTA役員の人選に苦労している。進路については、オープンキャンパスの縮小や中止による情報不足、校内企業説明会の中止及び求人の減少への就職に対する不安。学校活動では学園祭の中止、修学旅行の延期、部活動の大会中止など生徒の活躍の場がなくなること、どれも生徒、保護者の心のケアが必要に感じる内容でした。
 一方で明るい話題もありました。十分な感染対策を行い学園祭や体育祭の実施。災害ボランティア生徒の活躍に対する善行賞の検討などがありました。各高校が新型コロナウイルスの影響により難問に当たるこのような時こそ、各校の努力や工夫を共有する場が必要と感じました。

9 栄光を称えて

全国高等学校ウエイトリフティング競技通信記録会(高校体育大会代替大会)
                                
女子+76kg級 第1位 本間 愛梨(田村高校 3年)
                      感謝の一年
 すべての全国大会の中止が決まった時、悔しさで何も考えられなくなりました3年生になったら絶対に日本一になりたいと思い、学校が休校中も自宅でのトレーニングは欠かさずに行っていました。
 8月1日に代替大会が開催されることになり、スナッチで75キロ、クリーン&ジャークで90キロと、トータル165キロの自己ベストを出して日本一になることができました。
 このコロナ禍でほんとうに辛い一年間でしたが、先生、家族、仲間と、自分には様々な形で支えてくださる人たちがいることを改めて実感することができ、人としても大きく成長することができました。大学でも日本一をめざし頑張ります。


田村高校 本間愛梨さん

 

令和2年度日本カヌースプリント選手権                女子1000m 第2位 渡辺 愛生(安達高校 3年)
                    この一1年を振り返って
 2020年9月8日から、日本カヌースプリント選手権が行われました。2020年は、私たち高校生3年生にとって特別な1年でした。3月に新型コロナの緊急事態宣言が出され、春の甲子園大会も中止される中で私たちは3年生になりました。高校の部活動も大きく制限される中で、顧問の先生のおかげで、自宅でエルゴメーターを使用させていただくことができました。一人の練習ではありましたが、先生の的確な指導のもとで質の高い練習をすることができたと思います。
 結局、インターハイなどの全国大会は中止となってしまい、一時は目標を見失いそうになった時にも、先生からの激励と応援の言葉で立ち直ることができました。冒頭に記した日本カヌースプリント選手権に幸運にも出場することができて、第2位に入賞することができました。気持ちを切らさずに練習を続け自分を追い込めるように、それを支えていただいた顧問の先生や福島県カヌー協会の先生方のおかげだと心から思います。その感謝の気持ちを忘れずに、この結果を、今後のさらに高い目標のために生かし、そのことでご恩返しをしたいと思っています。


第44回全国高等学校総合文化祭      小倉百人一首かるた部門 読手の部 優秀賞(1~3位相当)
                                          野村 紗都(安積黎明高校 3年)

 コロナの影響で大会はオンライン開催となり競技自体は行われませんでしたが、ビデオメッセージでの参加という貴重な経験をさせていただきました。
 読手とは、選手が取る札を読み上げる人です。選手はその音を聞いて一瞬で判断し札を取るため、大会までの期間はより正確で聞きやすい音になるよう繰り返し練習しました。実際に会場に行って選手の前で読むことができなかった悔しさは残りますが、オンラインの形だからこその企画に参加できたため嬉しく思います。指導していただいた先生方、支えてくれた家族や友達などたくさんの方のおかげで結果を残すことができました。ありがとうございました。練習の中で学んだことを後輩に伝え、かるた部としてさらに精進してまいりますので、今後とも応援よろしくお願い致します。

 

第68回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会  文部科学大臣賞(1位相当)
                                鵜川 美涼(耶麻農業高校ライフコーディネイト科3年)

          病気の母を支えたい! 研究テーマ「母の笑顔満開~病気にかつ!新習慣~」
 がんと闘う母を支えたい…と始めたこの研究が、文部科学大臣賞とクラブ員奨励賞(全国の生徒クラブ員投票1位)の2つの賞に評価いただけたことを大変うれしく思います。
 県教育長様や喜多方市長様をはじめたくさんの方々から祝福の言葉をいただきました。校内で発表した時には、たくさんの保護者の方より「おめでとう」「感動した」「お母さんお大事に」と声をかけていただき「頑張ってよかった」と実感できました。
 免疫力を高める食材をさぐる中でたどり着いたのは「糀」でした。味噌や三五八を手作りし、毎日の食事に取り入れ、さらに腸内の消臭材としての機能も発見できました。「糀」を多用する会津の食文化の偉大さにあらためて気づけたことは、家庭科を学ぶ私にとって”宝”です。
 2年間の継続研究ができたのは協力してくださった皆様のおかげです。家庭クラブ研究チームとしてスライド操作や写真撮影などの研究アシストをしてくれた大関育美さんと石川雨音さん、指導してくださった北原裕子先生、クラスメイトのみんな、耶麻農の先生方、地域の方々、じいちゃんばあちゃん、そして、入院生活の中でも私の研究を支え励まし協力してくれお母さん、心より感謝しています。

                        
                       研究発表スライド表紙            (左から) 石川さん・鵜川さん・大関さん